この記事は書類の記入について②です。
※前半部分はこちらの記事をご覧ください。
自力でファミリークラスの永住権申請をするにあたって、一番時間を割かなければいけないのが書類作成です。
この記事では私が書類作成(特にPDF書類)においてつまずいたことや、移民コンサルタントさんに書類チェック時に指摘されたことなどを共有したいと思います。
※PDF書類の取得方法についてはこちらの記事をどうぞ。
ファミリークラス国内・国外申請に必要な書類一覧
・IMM 5533 Document Checklist-Spouse(Including Dependent Children)
・IMM 1344 Application to Sponsor, Sponsorship Agreement and Undertaking
・Application Fees 支払い証明ページのコピー
・IMM 0008 General Application Form for Canada
・Country Specific requirement -戸籍謄本と原戸籍の翻訳したもの
・IMM 5406 Additional Family Information
・IMM 5669 Schedule A -Background/Declaration
この記事ではリストの後半部分の書類についての記入方法を述べています。
IMM 5532 Relationship Information and Sponsorship Evaluation
IMM 5532 Relationship Information and Sponsorship Evaluation
二人の関係について記す書類です。
スポンサーが記入する部分と申請者が記入する部分に分かれています。
気になった部分をピックアップします。
●Part A – 8.Consent to disclose
「結婚詐欺の調査」があった場合に同意しますか、という質問です。
そんなことを聞かれる項目があることにびっくりしたのですが。笑
Part Bの申請者の情報を入力する部分にも同じ質問が出てきますが、どちらもYesにしておきます。
●Part C – 11. Is there more information you wish to share to support your relationship?
私たちははじめ、ここに特に何も書いていなかったのですが、コンサルトさんに何か記入することを強く勧められました。
私たちはまだ結婚セレモニーしかしていなかったのですが「今後結婚パーティーをするかもしれない」という情報を記入した方が良いとのことでした。
出会ってから一緒に住むまでのこと、季節の良くなった夏のウィスラーで結婚パーティーをしたいと言う旨を記しました。
スポンサーがカナダ人または永住権保持者である証明
スポンサーがカナダ国籍である場合は以下のうちひとつが必要です。
- カナダのパスポート
- 出生証明書(Birth Certificate)
- Canadian Citizenship certificate(両面コピー)
- Canadian citizenship Card without photo issued before Feb 15 1977
スポンサーが永住権保持者である場合はPRカードが必要です。
私のスポンサーになる旦那はカナダ国籍なので、出生証明書を提出しました。
彼はNB(ニューブランズウィック州)の出身なのですが、出生証明書をオンラインで申請してから1週間ほどでBC州に届きました。
スポンサーの雇用と収入の証明
スポンサーがカナダで就労しているという証明です。
私たちは以下の二つを提出しました。
●雇用証明書(Employment Certificate)
彼の職場で発行してもらった、雇用主のサイン入りのものです。
A4のペラ紙一枚でした。
●T4の最新のもの
タックスリターンの時期に職場からもらうT4と、自分でタックスリターンして結果が返ってきた時にもらえる詳細の紙を全部コピーしました。
↓↓
T4ではなく、
最新のNotice of Assessment(NOA):Line150を含んでいるもの
または
Proof of Income Statement(Option C)
後者にT4やT1の書類は当たらないとのこと。私はこの点を勘違いしていましたのでお気をつけください。
前者はCRAのアカウントにログインしてオンラインで入手することができます。
CRAにログインして最新のNotice of Assessment(NOA)を入手する
申請者のパスポート、現在の滞在ステータスを証明するもの(国内申請の場合に必要)
日本国籍のパスポートは、写真ページだけでなく出入国の履歴がわかるスタンプのページも全部必要になります。
国内申請の場合は、カナダに滞在している現在のステータスを示すものも一緒に提出します。
私の場合、学生ビザで就労ビザも保持しているのでStudy permitとWork permitの両方を提出しました。
Marriage Certificate(結婚証明書)
結婚している場合には結婚証明書もコピーして提出します。
コモンローの場合は要りません。
Marriage Certificate(結婚証明書)の取得方法については以下の記事からどうぞ。
日本の警察証明書
カナダでは日本領事館に行って取得します。
もしくは日本国内で警察署に行って取得できます。
バンクーバーの日本領事館での取得方法はこちらをクリック。
証明写真2枚
証明写真2枚が必要で、サイズには以下のような指定があります。
写真のうち一枚には、必ず裏面に名前と誕生日、写真屋さんの名前と住所(スタンプを押してもらうと良い)、写真を撮った日付を記します。
- 50 mm wide X 70 mm high (2 inches wide x 2- 3/4 inches long) and sized so the height of the face measures between 31 mm (1- 1/4 inches) and 36 mm (1- 7/16 inches) from chin to crown of head (natural top of head).
- the subject’s name and date of birth, the name and complete address of the photography studio, the date the photograph was taken.
私はバンクーバーの日本領事館に行った時に、様々な申請の合間に撮ってきました。
こちらが安くて早い、バンクーバーのおすすめの写真屋さんです。
永住権申請用といえば、正しいサイズにしてくれスタンプも裏面に押してくれます。一緒に住んでいる証明になるもの少なくとも2つ
これは国内申請の人に必要になる項目です。
IMM 5533には以下のように記述があります。
私は以下の3点を送付しました。
- 連名の賃貸契約書
- 水道・電気・Wi-Fi料金の支払い証明書
- 同じ住所になっているBC州ドライバーライセンスのコピー
●賃貸契約書について。
一緒に家を借りているので契約書は連名になっています。
賃貸契約書はうちに保管してあったものをコピーしました。
●水道料金など支払い証明書について。
水道料金などはうちの場合、家賃とは別に毎月徴収されています。
その時にもらう小さな紙切れの領収書を、家を借りてから今現在までのものを一枚の紙に貼り付けてコピーしました。
●BC州のドライバーライセンスの住所について。
彼は古い住所のままだったので、住所変更の手続きをしてもらいました。
2週間ほどで新しい住所になったものが無事に郵送で到着しました。
2人の関係の証明となる写真を最大20枚まで
付き合ってから現在に至るまでのものを、まんべんなく20枚選びました。
結婚式やセレモニーの写真をもちろん含んでいる必要があります。
この作業は、良い振り返りになって楽しい時間でした。笑
二人だけのもの以外にも友達や家族が一緒に写っているものも混ぜるとより良いとコンサルトさんにアドバイスされました。
また、海外旅行に一緒に行った時のものももちろん混ぜました。
それぞれの写真に以下のような情報を追加して、PDFでファイルを作りました。
友達や家族が入っている場合はその人たちの名前も記載しました。
2人の関係を証明する書類を少なくともそれぞれ2つ
IMM 5533には以下のように記述があります。
私は以下のものを送付しました。
- 私の入っている海外滞在者向け保険の保険受取人が旦那になっている書類のコピー
- 旦那の銀行口座のRRSPのベネフィットに私の名前が入っている事を証明する書類のコピー
- 彼の叔母からの結婚おめでとうという内容の手紙のコピー
- 彼の母に書いてもらった2人の関係について記した手紙
●私の海外滞在者向け保険の受取人について。
本来保険はBC州ならば2020年から、BCMSP(BC州メディカルサービスプラン)というのが、無料になっているので民間保険に加入する必要がないはずなのですが。
私の場合、滞在ステータスが学生です。
学生は実はBCMSPが無料ではなく月額がかかってきます。
民間保険の方が安かったので、移民申請書類が受理されるまでの間はこちらを選択しています。
ちなみに私の入っている保険はBIISというところです。
その保険金の受取人を夫である彼の名前にしているので、その書類のコピーを提出しました。
●旦那の銀行口座のRRSPについて。
私たちはジョイントアカウントなども作っていないので、その代わりとしてコンサルタントさんにすすめられたのがこちらです。
彼の銀行口座のRRSPのBeneficiary Designationに配偶者として私の名前を入れてもらいました。
銀行に行ってお願いしたらすぐにしてもらえました。
15分くらいで手続き終了で簡単です。
手続き終了後にもらえる証明書をコピーして提出しました。
●家族からの手紙について。
彼の家族からの手紙を2通、コピーして提出しました。
1通は彼の叔母からもらった「結婚おめでとう」というシンプルな手紙です。
文面と一緒に住所と名前の欄も一緒にコピーしました。
もう1通は彼の母親に「2人の関係について簡潔に手紙を書いてくれないか」と依頼して書いてもらい、さらに公証人に署名してもらいました。
本人が書きましたという証明付きなのでより証拠として強くなります。
英語ではNotarizedというようです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
同じくファミリークラス永住権申請をする人の少しでも助けになれば幸いです。
コメント
こんにちは、ブログ読ませていただきました。
わたしはカナダから国外申請をしようとおもっています。書類のチェックだけわたしもコンサルタントに頼もうと思っているのですが?
どのくらいおかねかかりましたか?
よろしければ教えてください。
優風さん
コメントありがとうございます。
私はBC州のSquamishでお仕事されている方にお願いしてレビュー90分で$150でした。
このページ(https://natsumame-whistlife72.com/2020/04/28/post-881/)の「提出書類の最終チェック」というところでオフィスを紹介しているので、もしお近くであればおすすめです。
こんにちは
ファミリークラスの国外申請する私にとって
natsuさんのブログとても参考になりました。
Squamishに住んでいるので身近に感じます。
戸籍謄本の翻訳も, ウィスラー在住のSuzzane Batesさんにお願いしました。
おっしゃる通りとても早く対応してもらえて助かりました。
私も書類のチェックだけコンサルタントに頼もうと思い,
ブログで紹介されているSquamishの
Mountainside Immigration Service にアクセスしメール送ったのですが
返事がきません。natsuさんは電話予約されたとのことですが
電話番号がホームページには記載されてなく。natsuさんはどのようにして
電話番号を知りましたか?差し支えなければ教えてください。
あと気になったのが, その後の進捗はどんな感じですか?
永住権取得されましたか?
美幸より
Miyukiさん
温かいコメントありがとうございます。
Mountainside Immigrationさんはこの一年でとても忙しくなったみたいです。
去年の3月にレビューをお願いしたあと、またお会いする機会があったのですがそんな事をおっしゃってました。
そのうち返信が来ると思うので待ってみてください。
https://www.canada.ca/en/immigration-refugees-citizenship/services/application/check-status.html
上のページから各アプリケーションの進捗状況をチェックできます。
国内・国外申請ともにまだ2019年に提出された分をみてるみたいですね…なんと遅いこと。
私も当然ながらまだ永住権取得に至っていません。
詳しい進捗状況についてはまた記事にまとめるつもりでいるので、良ければまた覗きに来てください:)
待ち時間が通常の何倍もかかり、色々とストレスがたまりますがなんとか乗り切りましょう!
natsuさん
はじめまして。モントリオールからカナダ国内申請に向けて書類作成真っ最中です。
natsuさんのブログを読ませていただき、書類集め書類作成が分かりやすく丁寧に書かれているので、非常に助けられています。
本当にありがとうございます。
今月の中頃には提出できるよう頑張ります!!!
yulさん
嬉しいコメントありがとうございます。少しでもお役に立てたなら幸いです 🙂
書類たくさんあって大変ですよね、、サイン漏れに気をつけてくださいね!
無事に完成することを祈っています。
はじめまして。現在ケベックで申請準備をしているものです。
とても参考になりました。まとめてくださってとても助かります。ところで、戸籍謄本および改製原戸籍謄本の翻訳については、notary publicでの公証はしなくても大丈夫だったでしょうか?IRCCのホームページを読むと翻訳書類はすべてa certified copy of the original documentが必要で、かつcertified copyは公証が必要と書いてありますが、いろんな方のブログを読むと公証はしなくても通ったという方もおり混乱しております。。natsuさんのケースはどうでしたか?
mizukiさん
コメント見逃しており、大変返信が遅くなって申し訳ありません。読んでくださってありがとうございます。
私は公証なしのもので大丈夫でした。無事に申請済んでプロセスが進んでいることをお祈りします。
お返事ありがとうございます!今やっと全部の書類をパートナーとチェックしてアプライする段階まで来ました。とはいっても、まだ国外申請か国内申請かで悩んでいる部分もあり。。国外申請で2021年9月に永住権を取得された方は10ヶ月かかったとブログに書かれていて、ワークパーミットのことを考えたら国内申請のほうがいいかな、とも思い始めたり。
話がそれてしまいすみません。書類を揃える段階で、natsuさんのブログがとても参考になりました。ありがとうございました!