【クライミングBlog vol.1】午後からでも行ける!スコーミッシュのお手軽マルチピッチ

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まず私とクライミングについて少し。

カナダでクライミングを始め、英語もわからないくせに全部英語で習ったので日本語のクライミング用語知らないのがたくさんあります。笑

そろそろ歴3年目に突入の初心者ですが、記録としてカナダでの私のクライミングの成長を綴っていきます。

こちらVol.1になります。

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The Papoose

パプースというエリアはあの有名なチーフの少しバンクーバー寄りにある「ミニチーフ」といった感じの岩場です(勝手に私が呼んでいるだけ)。

4ピッチから6ピッチくらいの短めのマルチルートがたくさんあります。
そして景色が最高なので、素敵なスコーミッシュの思い出になること間違いなし。

私ここらに住んでるけどやっぱり最高と思いますもん。

日当たり良好なので、真夏の真昼間は焦げそう。

しかしカナダの夏は日が長いので、夕方からでも全然登れます。

アクセス

観光名所であるShannon Fallsのお隣なので、ここのパーキングに停めてクライミングに行けます。

岩場へのアプローチ

Shannon Fallsの駐車場から10分かからずスタート地点へ到着できます。

ハイキングトレイルの入り口が少しわかりにくいのです。

車でハイウェイからパーキングに入ってすぐの右側、車道沿いにひっそりと入り口があります。
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入ってすぐこんな景色です。

進んで行くとハイウェイ沿いとは思えないワイルドな景色になります。
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このあたりで恐竜みたいな赤い頭をした大きなキツツキに会いました。

クライミング日記

2020年の6月は本当に晴れ間が少ない。
いつになったら岩場がしっかり乾くぐらい晴れの日が続いてくれるんだろうか…

もんもんと暮らしていた合間の絶好の晴れ間!

なのに二人揃って珍しく二日酔いで起きたら昼だったのです。

「どーしようか、1日寝とくか。」

「せっかくだから軽くマルチでも行く?」

となって、選ばれたのがパプース。

6月は1年で一番日が長く、夜10時くらいまで明るいカナダ・スコーミッシュ。
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この日は午後4時頃にウィスラーを出発し、1ピッチ目を登り始めた頃はもう夕方の5時。
でも、登る前に振り返ってとった写真がこの明るさって最高すぎません?

今日のお目当は一番優しいけど人気のある「Hairpin」という5ピッチのルートです。

1ピッチ目 (5.8)

私はまだトラッドはリードしたことない初心者なので、とりあえず全部フォローしていきます。

綺麗な花崗岩のクラックに沿ってスタート。

スタート地点はちょっと足場が少なくフットホールドは要注意な感じ。

5.8ですが、始めの方のパートがボルダーぽいムーブが必要で面白い。

1個目のカムを決めるまではちょっとドキドキするルートになってます。

そのあとはクラックを歩いて登ってくくらいの優しさで2ピッチ目に向かいます。

2ピッチ目 (5.10a)

このルートの核心である2ピッチ目です。

ルートの始めのほうが、岩の表面がツルツルでフットはまったく効きません。
手は大きめのクラックをしっかりホールドできるので問題ないのですが、うっかり足が滑るとヒヤッとするものです。

表面に小さなポケットとも呼べないくらい浅いザラザラしたスポットがいくつかあるので、片方はジャムりながら片方はそのスポットに足を置きながら進みます。

クラックが大好きな人にとっては、このルートでクラックらしい動きがあるのはこのピッチくらいかもしれません。

たまに後ろを振り返ると乳白色の海が一面にバーンと見えて、まるで気分はビーチにいるようです。

3ピッチ目 (5.9)

ちょっとオーバーハングしてるスタートがなんともおもしろいです。
クラックなんだけど、どちらかというとフェイスクライミングの要素が強い感じで私は一番楽しかったと感じたピッチでした。
これならリードできるかも!?と今後の可能性を少し感じて舞い上がりました。笑

このピッチで後ろのパーティーと少しかぶったのでお話ししてみたら、バンクーバーから来ているとのこと。

「最高の景色だね。なんで海はこんなミルキーな色なのかな?」
と話題は海の色の話に。

この時点では私は知らなかったのですが、あとでウィスラー歴20年の旦那に聞いたところ解決。

この時期は氷河が溶けてチャカマスリバーからスコーミッシュの海にめっちゃ冷たい水が流れ込んでくるので、このような乳白色になるらしい。

4ピッチ目 (5.6のはずが5.11aへ)

4ピッチ目はスコーミッシュらしい、めっちゃ小さいホールドの怖い怖いスラブ!!
なんやこれ!と思ったら間違えたルートに来てしまったらしい。

本当は左に迂回して、このルートの名前「Hairpin」の通りヘアピンカーブを描くはずだったのですが。
リードしていた旦那がなぜか直登して11aのスラブへ…。

2回くらいテイクして私はなんとかクリアできました。。

スラブ好きの方はぜひこちらのアレンジルートもおすすめですよ。

彼は13bとかのスラブも登れるクライマー。
彼曰く「グレードは11aだけど12aくらいに感じた」そうです、このスラブ。

5ピッチ目 (5.10a)

最後のピッチはちゃんと10aな感じの優しいスラブでした!

登りきったらこの景色!
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記念撮影も忘れずに。
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ここから下り用のハイキングトレイルで下山します。
パプースのトップからはスコーミッシュのランドマークである「The Chief」と「Shannon Falls」の二つがどっちも見れるのです(ここに写ってるのは後者のみ)。
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空を見上げると大きな鷹が飛び回っていて、カナダの大自然を存分に感じれました。

下山には20分くらい。

降りて来て午後7時半でしたが、まだこの明るさ。
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登った壁を見上げるともう一本登れそうな明るさ。
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カナダの夏は本当に気持ち良い。
頼むからもっと晴れて欲しい、2020年の夏です。

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