まず私とクライミングについて少し。
カナダでクライミングを始め、英語もわからないくせに全部英語で習ったので日本語のクライミング用語知らないのがたくさんあります。笑
そろそろ歴3年目に突入の初心者ですが、記録としてカナダでの私のクライミングの成長を綴っていきます。
こちらVol.2になります。

相方ともどもこの日は仕事休みのDay Off。
1日登りに行けるぞ!!という日だったので少し欲張りました。
「ボルダリングからのマルチピッチに行こう!!」
陽の長いカナダの7月だからこそ可能なプランなのです。
まずはボルダリングのために「パラダイスバレー」というスコーミッシュのジャングル(私が勝手に呼んでいる)へ。
もくじ
Paradise Valley
アクセス
グーグルマップで以下を目指します。
ハイウェイから結構車で走り奥深いスコーミッシュのジャングルへと…。
このあたりは木々に苔が生い茂り、乾いた大地の多いこの地域の中ではすごく湿度を感じます。
日本の湿度はこんなもんじゃありませんけど。
車は写真のように電車が停まっている線路脇に駐車できます。

岩場へのアプローチ
サーモンの養殖所があり、その右脇の小道からボルダリングエリアへアクセスします。

この施設、見学も可能なのだそう。
このところはコロナの影響で一般の立ち入りはクローズしています。

フェンス越しに覗き見。
噂によると、このあたりの川にはここから逃げ出したサーモンが住み着いており立派なサーモンが釣れるのだとか?
落書きのされた電車脇をずっと進み、突き当たりを道なりに左へ曲がっていきます。

今回行って来たボルダーエリアは「Rock Lady」というエリア。
ここへ行くには、左右あるトレイルのうち右へ進みます。
倒木の下をくぐり、薄暗いジャングルの奥へと…。

木を近くで見てみると、見事にもじゃもじゃの苔で覆われています。
このもじゃもじゃ苔を触った感じはとってもドライ!

しばらく歩けば「Rock Lady」に到着です。
駐車場からボルダーパッドを背負って歩くこと15分くらいでしょうか。
この写真だけ3月のものになります。
3月はまだジャングルではなかった…。

ボルダリング日記
この日私がどうしてもここでやりたかったのは「The Dark Side」というV3の課題。
木と木の間にある岩で面白い場所にあります。
前回来た時に宿題として残してしまったV3です。
どうにも今の私のボルダリングレベルではV3を落とすのには通常3日通う必要が今のところあります。笑
なんとかそれを縮めていきたいところ。
そして、本日の戦いの結果がこちら。
またも敗退しました。。
バラして上部と下部と10回くらい練習して、繋げてやってみた3トライ目でしたがすでに疲労。
落ちたこと無いところで予期せぬ落下。
かなり悪い落下でした。。
30秒くらい痛くて動けませんでした。
私の出番はここで終了。
続いて相方がV12の「Sushi Special」という難題に挑みました。

が、こちらもまた敗退という結果に。笑
この日のボルダリングの様子は相方のYouTubeから公開しています。
その他、V6「Phantom Menace」 これはスコーミッシュボルダリングのtop100にも選出されています。
V4「The Empire」など。
スコーミッシュにしてはジメジメし過ぎた日でボルダリングにはイマイチかなーということでこの日は午前中でパラダイスバレーを去りました。
Malamute
お昼を食べてまったりし、夕方からはMalamuteという海の真横にあるマルチピッチエリアへ移動しました。

夏の真昼間は日光が強いので夕方からがおすすめ。
夏は日が長いので夜の9時半くらいまでは余裕です。
アクセス
Malamuteはマラミュートと読みます。
The chiefの州立公園のパーキングに停めるのが最短アクセスです。
岩場へのアプローチ
駐車場から歩道橋でハイウェイを渡ります。
その先にトレイルがあるので左下の海辺へ降りて行くと線路にたどり着くはずです。

線路へ出たら右手へ線路を歩いて行くと、右側に立派な岩壁が現れます。
クライミング日記
Malamuteは去年も一度来ているエリア。
綺麗なクラックがあり、楽しいトラッドが楽しめる場所なのですが、クラック嫌いの私には5.9で泣かされた苦い思い出の地でもあります。
この日登ったのは5.10cの3ピッチのマルチルート「Grub Street」。
登り口はこんな感じの心もとない丸太が二本かけられています。

古くてくるっと回りそうなので慎重に渡る。
渡った先でロープをバラし、準備するのですがロープが丸太脇にこぼれたら水に浸かってしまうのでここでも慎重に。
1ピッチ目
1ピッチ目は5.9の「Old Style」と名付けられているルートです。
グレードは一番ゆるいけど個人的にはこれが一番しんどいと感じます。
まだまだスポーツルート中心にしか登って来ていないので、Theトラッドというルートはクラックがうまく使えていないのでしょう。
去年はハンドジャムが全くわからなかったので、これを全部レイバックで登っていたのですが。笑
今回は多少ジャムを効かせながら登れたので前回より楽に感じました。
これも成長。
しかし、事件が発生!!
ナッツをクラックから抜き取る時になかなか取れず、勢いよく取り出したらそのナッツが顔面に直撃!!

おでこが腫れましたw
2ピッチ目
2ピッチ目は5.10a「Cider Crack」です。
見下ろすとこんな感じ。

見上げるとこんな感じ。

はじめにこの左下に写っているブッシュをかき分けてからのスタート。
オーバーハングしているところが核心かな?
クラックだけど1ピッチ目よりはフェイスクライミングの要素が入ったルートで個人的に好きです。
3ピッチ目
3ピッチ目は5.10c「Grub Street」。
このルートはフィンガークラックとスラブが主です。
最初のスラブは結構トラバースがヒヤヒヤします。
そして最後のクラックの後のスラブがなかなかに怖い!
それ以外は私でも楽しくクルーズできました。
頂上についたらこの景色です。

夜の9時頃でしたがまだこの明るさ。
トレイルを伝ってパーキングへ戻ります。

パーキングへ戻りながら反対側を見上げると、チーフがどどんと目の前に見えました。

ボルダリングとマルチピッチを両方楽しめた、良い休日になりました。
陽の長いカナダの夏ならでは。
