プラスチックフリーの歯磨き粉に替えてみた

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毎日1回か2回は必ず使う、歯磨き粉の環境と体への影響について考えてみました。

この記事では一般に流通している歯磨き粉の二つの問題点

「環境面」
「健康面」

この2つについて。

そして、この2つの問題をクリアしているタブレットタイプとペーストタイプの歯磨き粉の使用感についてレポートします。

歯磨き粉チューブのゴミ問題

歯磨き粉のチューブは、プラスチックと内側に金属のレイヤーが入っているためリサイクルが困難なものが大半。

つまり燃えるゴミとなるものが大半です。

リサイクル可能とされているものも、実際にリサイクルされるのは世界中でもごく一部。

そのまま埋立地へ行き、いずれマイクロプラスチックとなり地球を漂う可能性が高いのです。

私が「リサイクル」をカッコ書きにしたのは、消費者から回収されたプラスッチクのうち実際にリサイクルされているのはほんの一部であるからだ。回収されたものは汚れがあり、また混合物が多すぎるため、例えば食品包装業界が求めるような高水準の原料を製造することは不可能である。回収されたプラスチックのほとんどは、単に焼却されるか集積されるかで、土地、河川、そして海に直接投棄されることさえある。

出典:国際環境経済研究所

2018年に書かれた記事です。

上の記事を読んで思ったのですが、プラスチックに関しては特に「リサイクル」が正義ではなさそうなのです。

やはりプラスチック製品を極力使わないことは私たちの課題の一つであることは確かです。

今回私が取り入れた歯磨き粉は

ガラスびんに入った歯磨き粉。

じゃあ、ガラスびんならいいのか?となるわけですが。

ガラスびんには回収して何度も使用される「リターナルブルびん」(ビールやジュースのびんなど)と、一度の使用で捨てられる「ワンウェイびん」(ドリンク剤や調味料のびんなど)の二種類がある。したがって、リサイクルの方法にも再使用と再資源化(新しいびんを作る際に原料として使う)の二通りがある。
まず、リターナブルびんの場合、回収されたあきびんは洗って殺菌した後、再び使用されます。一方、ワンウェイびんは、無色(透明)、青・緑、茶色などの色別に分けて回収された後、細かく砕かれてカレットというびんの原料になる。また、何回か使用して使えなくなったリターナブルびんも砕かれてカレットとして使われる。

出典:エコライフガイド

日本の場合、ガラスびんのリサイクル率は約80%と高水準で、

ガラスを細かくして再利用しても、プラスチックと違って品質が落ちないのも良いところ。

※ガラスが自然分解されるのには100万年以上かかると言われるため、廃棄する時には絶対に自治体の指示に従ってリサイクルしましょう。

歯磨き粉に含まれる成分は人体にも環境にも悪い!?

歯磨き粉に含まれる成分はカタカナでなんだかよくわからないものがたくさん羅列されていますが、一体何がよくないのか。

少し調べてみました。

特に環境と体にに悪いとされているものは以下です。

●研磨剤(マイクロプラスチックビーズ)

歯の表面をツルツルにすると歌われているやつですね。

確かに使用感は良いのですが、マイクロプラスチックビーズが下水を通じてそのまま環境中に放出されてしまうため、欧米諸国では規制の対象になっています。
日本では規制までいかないものの、花王など大手企業を筆頭に少しずつ置き換えが進んでいます。

歯を磨くたびに体内にも少し取り込んでいる気もしますし、体にもよくなさそうです。

●合成界面活性剤(ラウリル硫酸ナトリウム)

洗剤やシャンプーなどにも多く含まれているこの成分は、石油由来で環境への悪影響が指摘されています。
近年では植物油から作られることが多く、それらは生分解性が高いので見直されつつあります。

●サッカリンナトリウム

発ガン性が疑われる成分。
歯磨き粉の風味をよくするために用いられていますが、欧米では食品添加物としての添加が禁止されている国も多いです。
歯磨き粉には未だに多く使われているので注意したいものの一つ。

●フッ素

フッ素は歯の再石灰化を促すので、少量であれば歯の健康に良いとされています。
ただし、神経毒があることで古くから知られている成分で取りすぎると有害なのは確かです。
ガンやアルツハイマーの原因になっているという指摘があります。

カナダのフッ素入り歯磨き粉にはよく見たら「12歳以上が対象」と書かれていました。

こうして並べてみると、環境に悪い=体に悪いということがよくわかります。

実際にプラスチックフリーの歯磨き粉を使ってみた

Nelson Naturalsのタブレット歯磨き粉

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まずこちらは「Crush Brush」というタブレットタイプのもの。

Nelson NaturalsというカナダのBC州ネルソンでうまれた会社の製品です。

パッケージはガラスびんにスチールのフタが付いています。

80粒入りなので1日2回の歯磨きで1ヶ月以上持つ計算になります。

「プラスチックフリー」を主要な企業精神のひとつにしています。

使い方

口の中にタブレット1個を入れて噛み砕く。

発泡を感じたら、いつも通り歯磨きをする。

以上。

簡単です。

実際に使ってみた感想

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使い方にはタブレットを噛み砕いたあと、濡れた歯ブラシで磨くとあります。

しかし、私の場合この「噛み砕く」という行為により唾液の分泌が増えるようで。

濡れた歯ブラシで磨くと口の中がやたらと水っぽくなってしまいます。

なので、乾いた歯ブラシで磨いていますがちょうど良い水加減です。

タブレットなので持ち運びも要る分だけ持っていけて便利です。

味については私が使っているのはミントチャコールというもの。
少ししょっぱい気がして、最初は美味しくなかったのですが慣れると特に気になりません。

カナダにお住いの方はアマゾンで買えます。

その他にミント味もあります。

日本から買えるエコアイテムとしては、LUSHからでているタブレット歯磨き粉があります。

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使われている成分

食品成分として認められているもののみでできています。

開発にあたって動物実験はしておらず、成分も100%植物由来のヴィーガン仕様です。

炭酸カルシウム、炭酸水素ナトリウム、活性炭、キシリトール、酒石酸水素カリウム、メントール、セルマリン(海塩)、アラビアゴム、ステアリン酸マグネシウム、シリカ、微結晶セルロース

Nelson Naturalsのペースト歯磨き粉

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こちらは同じくカナダBC州生まれNelson Naturals社の製品です。
世の中の主流であるペースト歯磨き粉ながら、なんと瓶に入っているのです。
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使い方

歯ブラシをペーストにディップする。

いつも通り歯磨きをする。

以上。

歯ブラシを濡らしてからディップするのか、乾いたままディップするのか相方と論争になりましたが、現在は「乾いた歯ブラシディップ」で落ち着いています。

実際に使ってみた感想

これは旦那の感想ですが、歯茎からの出血が全くなくなった!とのこと。
彼は今までカナダ産のフッ素強めの歯磨き粉を何十年も使ってきていました。

また、彼は今まで歯のホワイトニング用に市販で売っている「ホワイト・ストライプス」なるものを年に数回使用してました。
しかし、こちらの歯磨き粉に変えてから「歯が茶色くならなくなった!」と言っております(2ヶ月使用後の感想)。

Nelson Naturalsの歯磨き粉は変な化学物質を含んでいないのできっと歯茎に優しかったのだと思います。
思い切って歯磨き粉を変える決断をしてくれてよかったです。

フェンネルの香りが爽やかで歯磨き後も爽快です。

使われている成分

開発にあたって動物実験はしておらず、成分も100%植物由来のヴィーガン仕様です。

炭酸カルシウム、重曹、コロイド銀、海塩(セルマリン)、キシリトール、カスティールせっけん、微量ミネラル濃縮物、アロマオイル(フェンネル)

不要になったプラスチック歯ブラシのリサイクル

今後私が取り組みたいもののひとつとして、歯ブラシをエコなものに取り替えることです。

ただ、電動歯ブラシの仕上がりの良さに慣れて数年。

手動歯ブラシに戻す気にまだなれずにいます。

付け替え歯ブラシのサステイナブルなものは、残念ながらまだ見つけられていません。

「TERRACYCLE」を知ってますか?

terracycle
こんな取り組みもあるようです。
カナダのTERRACYCLEでは、不用になったプラスチックゴミ等を検索して、それをリサイクルできるかどうか調べることができます。

調べてみると、カナダでは全てのオーラル製品のリサイクルが可能となっているので、電動歯ブラシヘッドに関してはそれを使うのも手かなとも思っています。

専用リサイクル箱をオンラインで購入($58)し、満杯になったらTERRACYCLEに送るというもの。

そこそこのお値段なのできちんとすべてリサイクルされると信じたいところです。

この団体がどうかはわかりませんが、

この記事の最初に述べたように「プラスチックのリサイクルは必ずしも正解ではない」ということ。

やはりプラスチックの歯ブラシや歯磨き粉を使うのをやめるのが一番良いことは間違いなさそうなのですが、どうしても出てしまうプラスチックゴミについてはTERRACYCLEでまず調べてみると良いかもしれません。
なんと、コンタクトレンズも回収しています。

ちなみに日本のTERRACYCLEもあります。

歯ブラシに関して、日本のTERRACYCLEではLION株式会社と提携して回収をおこなっているようです。
気になる方はこちらからのぞいてみてはいかがでしょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。

小さなことから少しずつ。

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